大菩薩嶺南部.甲斐大和の北側に横たわる尾根. 古部山南東尾根から勝沼尾根・・笛吹川日川流域Top

    南大菩薩連嶺.日川尾根の棹尾を取り囲む山々を辿り.東電の初狩発電所と柏尾発電所とを結ぶ。
  古部山から東と西大志戸山.徳並沢ノ頭.944.7m三角点峰.644.2mから尾根末端の三角点峰へ。
  初鹿野から大天狗.竜門山を経て.新雪の古部山南東から南西支稜へ―徳並沢ノ頭から勝沼尾根の末端.フルーツラインへ下る。2014年01月12日.松村

   初鹿野発電所から古部山南東尾根を詰め南西支稜へ・・共に発電所の鉄管から登り鉄管を下る。
   無名の山々が多い勝沼尾根を綴り柏尾発電所

  2回の山行に分け.南大菩薩連稜西面の古部山南東尾根と東面のセイメイバン東尾根から浅利川左岸尾根(深城線鉄塔尾根)を下る。
    田野の集落と日川尾根末端の山々
   赤鳥居より
    大谷ケ丸南東尾根から大鹿峠天狗尾根を下り.日川の対岸を望む。氷川神社の赤鳥居より・・2012.06.23/15:43

     古部山南東尾根を下ると大天狗から南西に支尾根を分けている。大志戸林道を横切り.遊歩道的な道から水野田山に至る。
   南東尾根を更に1128m点まで下ればやはり林道を横切り茶湯山を擁する尾根を下り.尾根末端はこの天狗尾根と同じく景徳院にでている。
   県道215号線で田野地区を抜け甲州街道からjr甲斐大和駅にでた。

    甲斐大和の北側に横たわる鶴瀬・大和付近と扇状に広がる日川尾根の末端尾根
  
    小路沢左岸尾根(jr大-勝線鉄塔尾根)の左支尾根末端の伐採飯場より・・2012.03.29/15:03

     北面の日川を隔てから見た古部山南西尾根と末端が途切れるが勝沼尾根。左手から大和町鶴瀬.宮本.古部.水野田地区.
   宮本.古部地区の間にjr甲斐大和駅と長くホームが横たわっている。

     水野田山の右下中央が南東尾根で植林と境の547m点コブの麓に1本の水圧鉄管が見られるのが初鹿野発電所。
   その左下の広い集落は古部地区。広い道路がカーブした所がjr甲斐大和駅。駅から集落を抜け登れば徳並沢ノ頭に立つ。

    日川右岸沿いの送電線鉄塔は笛駒線
     柏尾発電所から初鹿野発電所までは日川線との併用線. 初鹿野発電所で昇圧され.笛駒線に給電している。
   左端から3つ並ぶ送電線は白い笛駒線鉄塔から分線し.赤白2つの鉄塔を繋ぐ公団送電線. 手前鉄塔に並びKDDアンテナがある。
   右端は大蔵高丸南西尾根に乗る強大な西群馬幹線の202号号紅白鉄塔。

    日川尾根末端の日川右岸尾根
     今回は大菩薩連嶺のセイメイバン東尾根から入り.鉄塔尾根を南下して岩殿山からjr大月駅にでる予定でいた。
   それが天候と平日山行の組み合わせがその都度噛み合わず.先延ばしの状態が続き.今回は40日も山に入らぬままになっている。
   体の不調も治まり.まずは出掛けねばと中央東線の駅から直接入・下山のできる山域に絞り山した。

     jr甲斐大和駅から写真右の甲州街道・国道にでて.北面を見上げると日川尾根末端の山々が連なり.右手奥の谷間には古部集落が望まれる。
   その上部に聳えるのが徳波沢ノ頭. 懐かしい昔の響きを持つ初鹿野は国鉄時代に付けられた駅名でもある。現在は甲斐大和駅.

     その集落から入山し古部山から徳波沢ノ頭を越え.南大菩薩連嶺の末端にある勝沼尾根を綴る。
   小コブを並べたような頂稜は天に聳え立つ鋭さはない。今回は南大菩薩連嶺西面の最南端の尾根を綴り.塩山盆地に至る。

     水野田山南西尾根から大天狗山を経て主尾根に乗り.白蛇沢源流を回り込んで古部山南西尾根から徳波沢ノ頭に立ち.
   徳波沢ノ頭からは更に日川尾根末端の勝沼尾根を経て.jr勝沼ぶどう郷へ下ることにした。

    1月12日(日).快晴
      jr御徒町¥1890. 4:44=4:47神田5:00=6:13高尾:14=7:18甲斐大和

     アプローチとしては初鹿野発電所の水圧鉄管沿いを登り.柏尾発電所の水圧鉄管を下ると云う.2つの発電所を結ぶルートを選んでいる。
   以前は甲斐大和駅から徳並沢ノ頭に立ち.境沢ノ頭を経て甲州高尾山から勝沼ぶどう郷駅へと深沢川を取り囲む尾根を
   馬蹄形に回っている。今回はこのルートの南側に位置し.古部山を源とする深沢川の左岸尾根沿いを歩む。

    明け方の山陰.松智院前の参道
   右手が農道寺東線.7:31
    側壁の看板は農道の宝くじ寄贈の由来板

     水野田山南西尾根から徳並ノ頭南東尾根
       7:18甲斐大和一8:32水野田山一8:43大志戸林道.展望台一9:27大天狗一9:45竜門山:55一10:22古部山
       一11:17西大志戸山一12:00徳並ノ頭

     jr甲斐大和駅の改札口に独り降りる。平日の早朝のせいか駅前は閑散とし通う人もいなかった。
   右手にある線跨橋を渡り.線路沿いに戻るよう下ると甲州街道.R20号線に突き当たり.左折して笹子トンネル方面に回っている。

     国道にでる直前の左手から坂道が合わさる合わっている。このT字路を左に折れ.古部の集落を綴り.
   数年前には南尾根から徳並沢ノ頭に立っていた。

     まだ車の往来が少ない国道に沿い歩むと直ぐY字路の景徳院入口にでた。そして笹子トンネルへ入る国道を右に分けている。
   真っ青な空を見上げている割には.まだまだ私の足元は薄暗かった。左に折れ日川渓谷方面へ。

     直ぐ正面に松智院の参道石階段が目に入る。寺院への階段の途中で農道が交差し.右に折れ水野田の麓へと回り込む。
   ここは舗装され.側壁には「宝クジで寄付された農道寺東線」とある。

    笹子御殿(笹子雁ケ腹摺山)と3つの北尾根
   左景.初鹿野発電所の水圧鉄管を横切る農道より.7:41
    米沢山北尾根(左)と小路沢ノ頭北尾根(右).その間中央が笹子御殿北尾根
    中央が甲州街道.R20と笹子隧道の初鹿野口

     農道を歩む頭上には初鹿野発電所と結ばれる送電線笛駒線が並行し走り.直ぐ農道は初鹿野発電所の水圧鉄管に突き当たる。
   甲斐大和駅から20分弱の距離, 鉄管下が発電所の敷地内で.水圧鉄管手前脇の階段上がる。

     大月にある駒橋発電所と結ぶ笛駒線の鉄塔が見下ろされている。ここからは展望はすこぶるよい。
   笹子ケ腹摺山北面には3つの北尾根と足元には初鹿野地区が見下ろされ.絶景を生んでいた。

     小路沢ノ頭北尾根を正面に向かえ.西北側には雪をまとった米沢山と笹子雁ケ腹摺山北尾根が急稜で日川の枝沢に没するのが望まれた。
   挟まれた棚小屋沢の谷間には国道が奥深く入り.新笹子トンネルの勝沼側の口を開けていた。ここからもはっきり見定めることができた。

     右手の小路沢ノ頭北尾根の懐を潜るのがjr中央東線の笹子トンネル。更に先,並行して笹子御殿の脇を潜るのが中央高速道のトンネル。
   又その天空には米沢山北尾根と笹子雁ケ腹摺山北尾根を繋ぐ超高圧の送電線.西群馬幹線が横切っていた。

    御坂山地・・大洞山.カヤノキビラノ頭.京戸山
   右景.jr甲斐大和駅周辺の街並
    対岸の中央の高台の伐採地から遠望したトップの写真

    背稜は御坂山地
     左上から長く一線を引き斜めに下りてきたのが小路沢左岸尾根(jr鉄塔尾根)の左支尾根で末端の伐採地になる。
   トクモリ南尾根より入山し笹子御殿を越えている。

     左中ほどには小路沢ノ頭北尾根の末端・・中央東線の勝沼側トンネル口があり.鉄塔を渡り,街道右奥の甲斐大和駅構内に入っている。
   トンネル口脇から入山し.お坊山東峰東南尾根を経て4号鉄塔尾根を2010年12月に下ってもいた。左下が初鹿野発電所と甲州街道.

     小路沢ノ頭北尾根の右手には小路沢左岸尾根が肩を並べ.その背の高みには大きく御坂山塊最北の山並が連ねている。
   と云うことは御坂の山並を越えた裏側は河口湖になる。高み連山は早くも朝の陽差しを浴びていた。
   又その長い陰になる谷間の裾野には今.下車した甲斐大和駅を中心とした街並が広がり.今は何度も通っている街並みになる。

    初鹿野水力発電所
     足元にある水圧鉄管1本は有効落差177.67mを持つ初鹿野発電所。国道を分けた少し上流側の初鹿野にある。駅から約1km
   1918年(大正07年)11月運用開始.最大1750KW.常時440KW. 河川取水は日川.大蔵沢川で放水は日川になる。

     発電所の近くには当発電所では使用されぬ「柏尾発電所用の取水ダム」が設けられていた。
   又ここで発電に使用した用水は近くの沈砂池を経て余水吐と合わせ.無駄なく構内から導水管で柏尾発電所へ送られている。

     この水圧鉄管を潜った排水は再び柏尾発電所の水圧鉄管へと導きられている。
   その導水管沿いに今回は登り.先は柏尾の鉄管から下山することにした。

     まだ朝方の陽射しは山陰の方が大きく広がり.谷間は日陰で埋め尽くされている。周りは何処も薄暗く肌寒い色合いを示していた。
   寒気は厳しい。大気は澄むほど寒さが増し.後1時間ほど待てば陽が射しだすだろう。今だ今日の気温は0℃以下を示している。

    白蛇沢対岸の山波は徳波沢ノ頭
   漸く赤味を失った朝陽を浴びる山並.847m圏点より.7:56
    徳波沢ノ頭から遠望する水野田山

    847m圏点
     水圧鉄管の階段を最後まで詰めれば水野田山南西尾根.847m圏点の肩にでる。最後のツメは施設内に入れず.
   鉄管脇の吹き溜りの落葉深い.ぬかるんだ急斜面を踏ん張って喘ぎ登ればならなかった。詰めれば肩にでる。

     尾根の向かい側, 白蛇沢を隔てた対岸は小波のコブが続き.徳並沢ノ頭が望められた。南尾根東面の尾根筋が眩い陽射しを受けている。
   私のいる足元はまだ山陰に覆われ.肌寒い。ただ対岸の山並は既に赤く燃え上がる朝の陽射しを浴び.山肌を赤く焼き付けていた。
   これから白蛇沢の源流を回り込み.まずは古部山からあの徳並沢ノ頭に立つ。

    御坂山地・・日川流域と御坂山地北部の山々
  

     京戸山.雲母山.麓の日影を頭に付けた日陰雁ケ腹摺山と前岩崎山・・・一昨年の師走鶴瀬先より入山している。
   当日は熊と遭遇し.笹子へ下山して笹子隧道落盤事故に遭っている。日川を挟み日影と鶴瀬.古部地区が点在し見下ろされた。
   白蛇沢源流の山々.大天狗山〜徳並沢ノ頭・・前岩崎山上部より2012.12

    日川と古部地区
   中央下景アップ.8:26
    右中央が徳並ノ頭南尾根の右尾根・・徳並ノ頭から甲州高尾山へ.2011.03.06/7:44

    古部の周り
     847m点からは確りした踏み跡が水野田山まで続いている。その尾根は北西に向かい一直線に延びている。
   又尾根の西側は檜の若木帯で眺望はよく.その登る道中では左手後方が切り開かれ.伐採跡地が広がりを見せていた。

     所々陽の当たりだした日川沿いの集落が見下ろさ.谷間に点々とある集落を囲むよう御坂山地の山並が連なり,
   主尾根末端は甲府盆地に落ちている。その遥か先には銀嶺輝く南アルプスを望む。

     京戸山の山並の裾野には日影.鶴瀬.古部の集落があり.そこは漸く朝日が差しだし始めていた。
   正面真下の古部地区.その左端の甲斐大和駅からアプローチを取り.今回は東側に迂回するよう初鹿野から登り始めている。

     前回.徳並ノ頭へ登ったルートは中央に落ちる南尾根900m圏点の右尾根を綴っていた。
   左尾根と右尾根の間に果樹園があり.麓が古部地区。麓を横切る鉄塔は初鹿野発電所に繋がる日川線併用の笛駒線鉄塔群。
   対岸奥の紅白鉄塔は中央道甲斐側の公団鉄塔になる。

   金毘羅を祭る石祠がある.8:29

     水野田山の山頂. 直ぐ手前の尾根上は参道か? 確りした石段3段の短過ぎるが尾根を塞ぐようあった。
   麓からは登山道を歩み参道でて.その締めっくりになる?

     登り切ると小径を挟むよう両脇に2基の立派な石灯篭が建ち.向かいの正面には大岩が塞ぐようあり.小さな祠が祀られていた。
   そして尾根伝いを更に進むと建設省初鹿野無給電中継所(マイクロウェーブ中継所)の反射板が建てられている。

    水野田山
   山名柱には「水野田山・音沢ノ頭」とある.8:32

     水野田山1030.8mの頂で朝日を浴びる。小陣まりと切り開かれた頂には白木の山名標が立ち.
   脇に3等三角点標が立てられている。三角点標には「三角點」と刻まれ.「點」の字は里点になっている。
   氷川神社鳥居から望む水野田山南西尾根 徳並沢ノ頭南尾根から望む水野田山南西尾根

    水野田山から竜門山間の展望
   前岩崎山を越えての眺め・・2012.12.02/9:00

     古部の集落越に見上げた西側からの風景は大志山.東大志山.古部山南東尾根に竜門山.大天狗山。
   手前が勝沼尾根1050m圏峰の南尾根。右上の鉄塔は大谷ケ丸西尾根の末端に乗る西群馬幹線204号鉄塔。
   送電線は笹子雁ケ腹摺山の北尾根を越え.肩から笹子川源流に抜けている。

     当時は御坂山地北面の雲母山を詰めていた。その登りから眺めた展望。この後再び樹林帯を潜り見えぬ
   ヘリコプターが.朝方から頭上に群がり.笹子トンネルの落盤事故と遭遇していた。多くの犠牲者をだしている。

     水野田山を越え北側に入ると山径はゆったりした道幅広い公園風の遊歩道に変わり.木留めの幅広い階段が多く用いられていた。
   天狗山への中程の中途半端な場所に森林公園が築かれをり.遊歩道は古部山南東尾根の大天狗まで綴られている。

     又天狗山側を下れば登山道ならぬ踏み跡径になり.反対の白蛇沢側は里からも遠く.林道だけの利用になっていた。
   ひたすら大志戸林道(景徳院〜龍門橋間)に入り.車で来るしか方法はないようだ。樹林の育ちがよいのか?
   展望は殆どなく.何処も看板だけは立派だった。

     ちらほら残り雪が目に付き始めている。正月で溺れ切った体に滴り落ちた汗は寒気と共に身を締めている。
   今朝は笹子駅付近の車窓から一昨日の新雪を見ていた。

    大谷ケ丸西面・・古部山南東尾根1128m点コブからの茶湯山を擁する南尾根
   左景.水野田山より東面を望む.8:35
    南大菩薩連稜・・大蔵高丸〜大谷ケ丸西面。林道を囲むのは1126m点.

     水野田山からの山道は整備され.尾根途中のやや細くなった地点から古部山南東尾根1128m圏峰の南方に
   延びる尾根の肩.湯茶山を望む。山腹を刻む林道は大志戸線. 尾根を横断する右の小コブが湯茶山957m。

     背は破魔射丸から大谷ケ丸へ延びる頂稜.
   巨大鉄塔は大蔵高丸南西尾根上の西群馬幹線201号鉄塔(左)と大谷ケ丸西別尾根に乗る204号鉄塔(右)。

     大谷ケ丸北峰・南峰と滝子山
   右景.尾根末端の日川の対岸に景徳院がある。

     大谷ケ丸北峰から西面に延びる尾根は麻生山1370m点を経て1330m圏コブで2つの支尾根分けている。
   大谷ケ丸西別尾根に建つ204号鉄塔尾根(左)と大谷ケ丸西尾根に建つ205号鉄塔尾根(右)。
   西別尾根は大蔵沢左岸の米背負沢左岸尾根に当たり.西尾根は曲り沢右岸尾根になる。

    野田山から北側に延びる尾根
   林道大志戸線の木積の3段展望台より.8:48

     古部と竜門峡を結ぶ林道大志戸線沿いの展望台にでて.水野田山の北東尾根の肩とコブ。
   背は北面から望む.お坊山.トクモリ.米沢山.笹子雁ケ腹摺山。左手の谷間出合の対岸には景徳院がある。

    森林公園展望台
     水野田山から大天狗山まで尾根上を綴り遊歩道の丁度中程で.舗装された古部と竜門峡を結ぶ林道大志戸線を横切る。
   その手前の駐車場は15台ほど.脇に木製3層の見晴らし台が建てられていた。

     一辺統だが樹林の隙間からお馴染のお坊山から笹子雁ケ腹摺山に連なる山並が望まれた。
   一ケ所.一角のみの展望。建てた時は素晴らしい見晴しがあったのかも知れない。樹林の育ちがよいせいか。
   展望は冬木のみのようだ。それでも薄い。

    林道大志戸線
   林道を渡るとと公園地図の裏側に森林公園がある

    森林公園
      ここは白蛇沢の甲州市森林公園の案内板には「大志戸木の実の里・森林公園.施工平成6年.大和地区林業総合整備事業」とある。
   林道の左.笹子方面に100mも進むとダートになり.白蛇沢流域を下り古部地区と結ばれている。

     不思議なことに遊歩道があるものの登山道と結ばれるコースはなく.遊歩道の両端は里からは直接の登山道はなく.踏み跡で繋がれている。
   車の便はあるものの.投資の割に冬期だけでなく侘しい過ぎる場所に作られていた。その上見晴らし台も周りが育ち用をなしていなかった。
   まだ未完成として.未熟過ぎる設計。東屋もあるが長い先に合わせての設計かも知れないが?

    林道大志戸線
     林道の起点を右に折れれば日川竜門橋に至り.又竜門峡の入口には古部山南東尾根の取付き地点がある。
   そこから難路になり.大天狗では森林公園からの遊歩道と結ばれていた。確りした公で認める登山道は作られていなかった。

     大志戸線は県道215号,竜門橋が起点で「林道の杭」があり.竜門橋から約4.6km地点にも「林道の杭」がある。
   杭から200mでダートは終わり.その後は一車線強の舗装道路で国道20号線.初鹿野橋北詰で終わっている。ここまで約7.8km
   ダート約1.1km.車の交差には厳しく.道幅は一車線強で駐車場はあるがここは避難路的役割を担っていた。又竜門峡とは結ばれていない。

   大志戸の公園内の遊歩道で大天狗に向かい延びている.9:07

     林道を横断し案内板の右裏にある小径の階段から再び山径になった。アスレッチ場に遊歩道が回り込む公園沿いを登る。
   一昨日の降雪が斑雪を大地に残していた。山陰に入り.残雪を踏むようなった。

     もう一週間も日本に留まり続け.動かぬ大寒波が冬型の気象配置を厳しくし.裏日本だけではなく甲信地方にも大雪をもたらしている。
   大菩薩山域も降雪にみわわれ.その後南面は雪解けを見るも.北面の雪白さは根雪になるだろう。

    古部山南東尾根
     林道大志戸線を縦断し次第に増した残雪は.大天狗山の肩辺りから深く覆われた。
   ぐるりと馬蹄形に徳並ノ頭まで雪面を踏むようなる。ただ勝沼尾根に入ってからは残り雪から地肌を直接踏むようなった。

    笹子雁ケ腹摺山と御坂山地
   竜門峡からの尾根に合流し.大天狗の登りで.9:26

     円錐形の山容は笹子雁ケ腹摺山。右手の笹子峠を境に御坂山地の山並が広がりを見せている。
   笹子雁ケ腹摺山に重なるのが大沢山。その右上が御坂山.黒岳へと背稜を延ばし.中央に聳える富嶽との間が河口湖。
   霞みも落ち付いてきた。山並みの濃厚さが山の深さを物語っていた。

    竜門山
   大天狗山々頂.9:27

    南東尾根.大天狗
     大らかな尾根をジグザグに登る遊歩道の木段道を詰めると日川竜門橋に至る古部山南東尾根の大天狗1231.3mの
   4等三角点峰にでる。登り着いた所には天狗を祭った石祠が雪面に祀られ.立木に「大天嶽」と「大天狗山」の山名標が掲げられていた。

     何段にも掲げられた山名標は「大天狗山1231.3M」. 風雨に晒され「読めぬ木片」とその下に「黄色いビニール板」が置かれていた。
   この大天狗から西側の水野田山へ延びる尾根は今登ってきた遊歩道に林道大志戸線の交わる尾根になる。

     古部山南東尾根に登るには末端の竜門橋(吊橋)からで.日川渓谷竜門峡の遊歩道の起点でもある。
   渡った左には林道大志戸線が延び.右の遊歩道を僅かに登れば案内板があり.左の道にはゲートがあるが案内板裏から取付く。

     登山道ではなく薄い踏み跡で.急登で左から尾根を合わせると1128m点に至る。茶湯山957m点からの尾根.
   この先で突然明瞭な公園の遊歩道の如くなり木段から岩尾根へ。石祠にでると大天狗にでる。
   林道の途中.鞍部に公園を造った為か.踏み跡と遊歩道の道が途中で直.交わっている。

    竜門山々頂
   1273m・・9:45〜:55

     水野田山を越えると裏側が急に遊歩道に変わり.南東尾根に入り.大天狗からは再び登山道は途切れ踏み跡に変わっている。
   中途半端な開発が周りを可笑しな道に変えていた。竜門山1273mへの踏み跡は雪面に覆われ.少し下り返す所で.
   左からは微かな踏み跡が上がり.落葉と硬雪混ざりの滑り易い急登に変わっていた。

     竜門山に近づくにつれ.再び檜の植林帯が木賊側から這い上がり.頂は西側は檜.右は自然林の林層の境を築いていた。
   白樺林も目立ち始めている。右手の冬木越えの絡みを透しては南北に繋がる南大菩薩連山の山並が望まれた。

     木賊からの踏み跡は綴られている筈だが雪に覆われ分からなかった。
   又この辺から恩賜林標の境界標石を見るようなる。ただ木洩れ日は出るも.休めば肌寒く震えを起こしている。

    大蔵高丸南西尾根
   中央が西群馬幹線202号鉄塔.10:02
    手前は日川. 大蔵沢右岸尾根と大蔵高丸〜破魔射場丸

   見下ろす木賊の山上集落
    破魔射場丸〜大谷ヶ丸
    這い上がる檜林越えに日川竜門峡と焼山沢出合に挟まれた台地。・・大和町木賊の山上集落

    1260m圏コブ
   落葉松の巨木体・・黒岳

   ブナと白樺の古部峠.10:09

     10時10分.古部峠にでる。赤スプレーで吹き付けられた境界見出標844は山梨県の標柱が立つ。
   尾根筋の鞍部には東西に分かれるよう綺麗な雪線が描かれていた。風はなく木洩れの日差しはあるものの震える寒さ。
   昔の峠名はあるものの.峠越えの経緯は不明だった。

    古部山1312m
   徳並ノ頭と木賊山の分岐

     小コブを越え.ひと登りで左に曲がると古部山に導かれた。10分ほどで.雪浅く被る主尾根の合流点.古部山にでる。
   立木に「古部山」の山名標が掲げられ.細筆で「隣りの1292mが古部山ではないか?」と書き加えられていた。

   幾つも見るヤドリギ.10:22

    道標識
     正しくても書き加えてよいものか。況して「?」が付られているのは何故か?
   時たま間違った道標に考えさせられることは確かにある。今までの山名等が正しいとは云えぬ場合も以外と多い。

     現在でも由来と離れた行政の考え1つで山名.峠名.地名等を改名しているのは県内でも以外と多くある。
   例えは甲州高尾山や松姫峠.佐野峠に西原峠。又改名し.直ぐ近くの境界越えに同名の峠が存在することも多く。
   それ故多くの総称や里称が存在していた。特に峠名は現在でも反対側の里名で呼ぶことが多く.それに旧峠名を加えると大変な数になる。

     昨年夏に花咲山に入り.とんでもない所で「サス平」の山名標を見ている。誰が見ても間違った場所に置かれていた。
   ゴミを捨てるハイカーが少なくなった今でも.悪戯だろうと思われる道標を見ることがある。己で動かしてよいのか考えさせられることもある。
   踏み跡を綴る山では地面に直接置いてあるだけの道標も多く.その方向に間違いもある。私は管理者に伝えるだけにしているが。

     ここ古部山にも又.恩賜林標石の傍に古い壊れた道標が置かれていた。前回訪れた時はまだ確りして立ち導いていた。
   前回三角コンパの分岐で.置いただけの壊れ崩れた道標も見ている。細い木材で作られ.白塗りに墨で書かれていた。

     それと同じ作りの道標が恩賜林標石の脇に置かれ.残雪に半ば埋まり.「←甲斐大和駅.徳並山.木賊山.森林公園.甲斐大和駅→」とある。
   柱部分は埋まり.もう一方の「三角コンパ」はないのか? 雪に埋まっているのかは分からなかった。
   又その当時.境沢ノ頭ではそれと同じ道標が製作者自身が直したのか? 正しく直されていた。

     ここ古部山から左手(西)に折れれば前回のルート.1292m圏小コブから白蛇沢の源流を回り込み.徳並沢ノ頭にでる。
   私は雪面を切り左に折れた。先は前回を考えると徳並沢ノ頭までは道標はなかったと思う。
   主尾根伝いに右に折れれば三角コンパと境沢ノ頭に道標があり.先は深沢峠か.牛奥へと続く。懐かしい言葉の山名が続いている。

    右は1292m圏コブ
   古部山かr下る西面を眺める.10:32
    1292m圏コブは南側を左へ巻く

    古部山南東尾根・・古部山と竜門山
   小コブから振り返る.10:41

     樹間の間に棄て巻ワイヤーを見て.古部山から南西に下り.小コブ1292mを右に見ながら防火帯のような広い雪原の帯を行く。
   1262m点から振り返ると古部山が盛り上がりを見せ.右手には平頂の竜門山が望まれた。

   1220m付近で南側に急下降する

     古部山の主尾根にでて.灌木林が尾根筋を占めるようなると冬木の枝々を抜.天空が広く開かれた。
   日差しが照り付け体に受け止めるようなった。残雪の煌めきが眩く.それを切り古部山の南西尾根を綴っている。

    2つの大志戸山
   左は檜林で手前の小コブより.11:03

     正面が西大志戸山.右横が東大志戸山
   鞍部に近い1110m地点は白蛇沢.古部への分岐にでる。過ぎると左手に広く眺望が開かれた。

    南大菩薩連嶺西面の最南端の山並
     何時もの裏側から見るお坊山三山と御殿山周辺北側の支尾根群
   左景.11:07

     白蛇沢を隔て.朝方登ってきた水野田山を見下ろしている。尾根沿いは古部山南東尾根.大天狗から水野田山に掛かる尾根。
   その背は大菩薩連嶺最南端の山並で.お坊山三山と正面が米沢山北尾根。右に笹子雁ケ腹摺山北尾根.
   間奥は笹子川を隔てる御坂山地に当たる本社ケ丸。

     今朝は米沢山と笹子雁ケ腹摺山の谷間を流れる棚小屋沢出合にある初鹿野発電所から水野田山に立っている。
   そこからは水野田山南西尾根がチラッツと右端に眺められ.顔を覗かしていた。
   それから左端の古部山南東尾根に向かい大天狗に乗り.小部山を回り込むようここまで歩んできた。

    甲斐大和側に落ちる3つの北尾根
   右景・・御坂山地に乗る富嶽

     白蛇沢源流を回り込む日川尾根の末端尾根から望む山並は立派な立体感を持ち望まれている。笹子雁ケ腹摺山を囲むよう
   御坂山地の山々が重なり合い.その山並を従えた秀麗たる富嶽が凛々し雪富士の山容を現わしている。

     左手が笹子雁ケ腹摺山北尾根. 頂稜の右肩に乗るのが西群馬幹線209号鉄塔。送電線は裏側の新山梨変電所に降りている。
   その奥に細い鉄塔がよく見ると数本望まれるのはjr大-勝線鉄塔群。その右奥に丸く八丁山が立つ。

     中央に穏やかに突き出しているのが小路沢ノ頭北尾根.そして奥に下ると笹子峠になり御坂山地に入る。
   小路沢ノ頭から斜め右に落ちるのが小路沢ノ沢左岸尾根で.jr大-勝線鉄塔が乗る鉄塔尾根でもあり日川日影に下りている。

     その尾根の上に御坂山が重なり.二重・三重なる先に大御所の秀麗たる富嶽が聳える。裾野は御坂の山並に覆われ雪線は分からなかった。
   私の足元は積雪を踏みよい写真をとカメラを構えている。それでも富士の雪線は降雪直後以外でなければ五合目位だろう。
   今年は早くから太平洋沿岸に低気圧が通り.表日本にも降雪をもたらしていた。裾から埋まる厳冬の富士に感服せざる得なかった。

     昔はよく正月から春期に掛け.宝永火口付近の御殿場口周辺を歩んでいた。OBとなり職場に勤めても.その時期になるとよく仲間達が集う。
   46年も前の正月.最後に登った冬富士は御殿場ルート。その時ベースを設けたのは三合目の雪線だった。

    古部山
   東大志戸山のツメより振り返る

     右手の窪みがが古部峠.竜門山に重なる大谷ケ丸。谷間には大志戸林道が横切る。古部山西尾根の延び落ちる中道沢は
   深沢川の左岸支流。本流沿いには県道207号.深沢等々力線が走り.嵯峨塩深沢林道と結ばれていた。

     その枝線が中道沢に入り.点名「守屋」1413.5m西尾根.古部山西尾根.東大志山北西尾根等西面の各取付き地点になる。
   下山口の甲州街道.柏尾発電所の先.大善寺(柏尾山の麓にあたる)との間のT字路から県道207号に入る。

    台形を描く西大志戸山
   東大志戸山からの下り正面に.11:17
    左手が大志戸沢側.右手が中道沢で.左奥が徳並沢ノ頭に繋がる

     1170m圏コブでは南側ではなく赤テープに従い西方へ進路を取る。
   赤松の茂る小さな岩稜の雪混ざりの小コブを越え.目立たぬ東大志戸山1115m圏コブに乗る。

     目の前には南北に細長い平頂を持つ.1140m圏峰の西大志戸山が姿を現わすと平坦な頂は.綺麗に樹林が整えられたよう並ぶ。
   何本も糸ミミズが立つよう望められ.東大志戸山から下るにつれては.更なる大きな山容を現わしている。
   そして澄んだ蒼空に頂の樹林が1本.1本と肩を並べ整然と眺められる姿が美しい。

   西大志戸山の南端・・恩賜石標で右に折れ徳並山へ.11:46

     急登を終えると落葉に雪混ざる細長い平頂にでる。ほぼ規則正しい尾根幅で両側にブナ.落葉松林を従える美しい頂に再び出会う。
   尾根幅がそのまま径になり.以前は徳並側から登ってきたが心落ち着く落葉径を頂に抱く素敵な山だった。
   今は落葉は埋まり.雪白き雪面が絨毯の如く覆っている。藪山に現れた平頂で台形の特徴ある山容が又美しく印象に残されている。

     淡い積雪に落葉を蹴るよう進む平頂は並木に造作された贅沢な散歩道にも思える頂だが.この頂の南側肩にでると鋭く右に折れ
   藪絡みになった。露岩混ざりの痩せ尾根になり.ほぼ等距離を登り返して.今日2つ目の4等三角点標石を持つ.狭い頂の徳並沢ノ頭に立つ。

    徳並沢ノ頭・徳波山
   右側が深沢川下道沢
    徳並沢ノ頭を経て.そのまま古部山南西尾根に下りている・・徳並ノ頭の裏側(西)は勝沼尾根とも呼ばれていた。

     水野田山から徳並沢ノ頭ルート図
     水野田山南西尾根から古部山南東尾根と勝沼尾根・・小路沢左岸尾根末端伐採地より

     初鹿野発電所から古部山南東尾根を詰め南西支稜へ・・共に発電所の鉄管から鉄管を下る
     無名の多い山々の勝沼尾根を綴り柏尾発電所