| 御坂山地の北東部山域. 笹子川右岸尾根の送電線鉄塔巡視路を綴る ・・笹子峠に繋がる尾根群 桂川笹子川流域Top 笹子川南岸に延びる2つの北支尾根. 本社ケ丸東峰北尾根から鶴ケ鳥屋山北尾根へ笹子川右岸沿いに回り込む。jr笹子駅から周回. jr笹子駅から笹子川の南岸の各枝尾根に延びる本社ケ丸.角研山.鶴ケ鳥屋山の市界尾根. れぞれの送電線鉄塔巡視路を綴り周回する。 本社ケ丸東峰北尾根を詰め市界尾根を東進―鶴ケ鳥屋山北尾根に回り込み笹子駅へ戻る。各鉄塔尾根と黒野田.船橋.穴川林道を結ぶ。 2014年06月15日.松村 本社ケ丸東峰北尾根・・西群馬幹線220号分岐鉄塔.葛野川線33号終番鉄塔.jr大一勝線 笹子川右岸尾根と鶴ケ鳥屋山北尾根・・上部との同送電線を潜る 今回は2回目の笹子川右岸の2つの北支尾根の巡視路を綴る旅として.jr中央東線の笹子駅を起点に南大菩薩連嶺と御坂山地との境. 市界尾根(笹子川右岸尾根)に奥野沢川から入り.本社ケ丸を目指し.船橋沢沿いの鶴ケ鳥屋山北尾根を下り.笹子駅に戻る。 又車中でも梁川駅辺りの列車のアプローチとして.既に送電線を綴る山旅は始まり.笹子駅から歩み出して甲州街道沿いから既に本社ケ丸に係わる 支尾根の巨大な送電線鉄塔群が見上げていた。御坂山地.最北東面の山並に入ると共に各北尾根の鉄塔尾根を目指すことになる。 斧窪御前山523.0m jr梁川駅ホームから猿橋方面を撮る6:43桂川沿いを綴る東電駒橋線とjr八王子.梁川線の送電線鉄塔群 6月15日(日).晴後曇 jr御徒町4:36=4:39神田:41=5:57高尾.松本行6:14=7:06笹子. 桂川右岸沿いに聳える前道志沿いの左車窓からは上野原駅を過ぎると大月駅に至る間は送電線に係る鉄塔群は見られなくなった。 殆どが桂川左岸沿いに架かり.上野原では小さな送電線道志線が右岸ヘチ沿いに眺められ.大月駅手前の駒橋発電所を見上げてから綴るようなる。 送電線駒橋線と鉄塔群 送電線落合線.笛駒線の終番が大月の東電の駒橋発電所と結ばれ.ここからは駒橋線が桂川沿いにjr梁川駅前を通り.都心へ送電されている。 左側に一列に連なる送電線は駒橋線. 手前の紅白鉄塔は高さ40m前後の送電線で桂川の右岸の渡る地点にも建てられていた。 航空法では関係法令の規定で河川を渡る場合.60mを越える場合とされてをり.該当しないが周辺を考慮しての塗装と思われる。 駒橋線の左奥に建つ小さな棒のような鉄塔は斧窪地区を抜けた先の小さな発電所からの送電線で.駒橋線31号鉄塔に入電されている。 jr梁川分岐線7号鉄塔がその脇に建つ。 駒橋線の右側.斧窪御前山の左山腹に建つ小さな鉄塔群が上-jr梁川分岐線。 中央高速道の北側にあるサンメンバーズCCを横切ってきたjr上一大線が40号鉄塔で.jr梁川分岐線を分けている。 分岐線は南に延びる尾根に乗り.南下して分岐線7号鉄塔で南尾根と離れ.斧窪御前山の山腹を回り込み.jr梁川駅に下りていた。 滝子山 ここ梁川ホームから桂川北側の遥か遠く.快晴になった蒼空に薄く尖き出て見られるのが滝子山。小さな点として望まれている。 左へ直進し直ぐ桂川新桂川橋梁を渡り.右岸に移ると車窓からは丘陵から広く麓を持つ扇山,・百蔵山・大菩薩の台地が開かれだしている。 それらの山々を対岸に見つつ綴る列車. その河川丘陵を横切るよう遡ると次第に滝子山が近ずき.大きさは独立峰の如き山容を示していた。 梁川駅ホームから小さく望められた滝子山を真近に迎えている。そして笹子駅のホームに滑り込む。 車窓からの眺め・・表道志側の山 倉岳山と高畑山の支尾根が並行する 前道志の左景前日東シナ海北部にあった熱帯低気圧は台風7号になり.又九州西部に高気圧があり.梅雨前線は南下し関東周辺は真夏日が続いている。 空気は乾燥気味だが朝方より照り付ける陽射しは強い。郡内に入り.明け方から覆っていた薄いモヤは消えかかっていた。 倉岳山は左側に3つの北尾根を桂川に落とし.高畑山からは1本の北尾根が鳥沢の集落に向かい落ちている。 中央が猿橋の城山544.6m.大桑山から3本の北尾根の手前西側から延びる長い尾根の末端。 その手前の谷間が小沢川。右手前の高台が猿橋駅前から入るjr分譲地「パラトラびゅう桂台」。 小沢川は猿橋から遡れば鈴懸峠を抜け.朝日川沿いの朝日曽雌と結ばれていた。 高畑山と大桑山の北尾根 右景・・jr猿橋駅下り線ホームより.6:47左が高畑山北尾根 大桑山から派生する左尾根が東側の北尾根. 中間尾根からは右(西側)へ北尾根を延ばしている。以前に下ったのは中間の北尾根。 右上の小コブに点で微かに見えるのが猿橋無線中継所。右奥の小コブは突坂山・・大桑山北尾根2013.03 本社ヶ丸 jr笹子7:06一7:40奥野稲荷神社先のゲート一8:24東峰北尾根取付き一8:44西群馬幹線220号鉄塔 一9:40枯れたススダケ帯:50一10:20大岩一11:03縦走路一11:12本社ヶ丸. 本社ケ丸北面.3つの北支尾根の頭 甲州街道.jr笹子隧道口先より.7:25左側から石切山1541m.真中がこれから登る本社ケ丸東峰1610m.右手が本社ケ丸の西側にある1610m圏峰と3つのコブが見上げられた。 見える鉄塔群は石切山北尾根に乗る西群馬幹線の211号巨大鉄塔と葛野川線32号の巨大鉄塔。 西群馬幹線は左へ尾根を横切りながら頂稜に延び.葛野川線は右へ下り.立河原手前から笹子川を渡ぎ北上する。 アプローチ jr笹子駅改札口を抜けると眩い陽射しを真ともに受けている。今日も又汗は留まることなく拭き出すだろう。 左に折れ甲州街道.R20に入り.笹子川沿いに黒野田橋・屋影橋と綴り追分に至へ。 途中で左手の高みに本社ケ丸北面の尾根が見上げられた。鉄塔が建つ尾根の西側.中央を下る尾根がこれから挑む東峰北尾根。 その上に本社ケ丸がちょこんと頭の一部分だけの姿を現わしている。一番右端が1610m圏峰の本社ケ丸北尾根になる。 追分で甲州街道と分かれ左折し.直進すると道標「清八峠」の道を右に分け.奥野稲荷神社に寄っている。 この本殿裏が大沢山北東尾根の取付き地点。境内の木蔭に入るとまだ朝方と云うのにホッとさせられていた。 本殿で山での安全をお願いし.大沢山南東尾根を分け.先に進めば直ぐ閉ざされた林道のゲートにでる。 ゲートを抜けると奥野川の広い河原にぶち当たった。照り返しが強くゴロ石が白く反射するゴーロ帯にでる。直視できぬほど眩く.陽炎が立つ。 ここは短いながら昔ながらの清八峠越えの径。小径になり.巨大な堰堤の右端を乗り越し.高みを進めは呆気なく追分隧道口の山側にでる。 隧道口からは奥野川沿いに歩むと直ぐ.奥野沢橋で左岸に渡っている。橋には「奥野川」と表示され.地形図の「奥野沢川」とは異にし. 次の奥野川右岸の支流.二ノ沢を二ノ沢橋で渡った所で.左上へ登る尾根の小径と合わさった。 石切山北尾根の末端で933m点. 或いは葛野川線終盤33号鉄塔に繋がる尾根。 左手の閉ざされたゲートは二ノ沢を詰めている林道だろう。上流で黒野田林道に結ばれている筈だ。 正面に連なる尾根は奥野川対岸の左岸沿いに延びる大沢山北東尾根。末端は先程の稲荷神社の境内になる。 ここからは北東尾根の940m圏コブと899m圏コブの山肌は既にもう壁が横たわっているよう.先を閉ざし.高く見上げられていた。 更に登ると940m圏コブが近ずき.西群馬幹線の巨大な213号鉄塔が蒼い天空に聳えるよう建てられていた。 刈置山 変電所から刈置山頂に登る送電線鉄塔.8:11奥野沢川右岸道より手前から214号鉄塔と1号鉄塔。中央に一列に登るのが3号と4号.5号.刈置山に乗る6号鉄塔。 東山梨変電所 奥野沢の支流のウソグラ沢に架かる橋を渡り.左に大きく回り込むと歩む正面の源頭に三角錐に形どられた刈置山が見上げられる。 この頂は大沢山から女坂峠を隔てた南側に位置する1445m点の肩になる。 東山梨変電所を起点に1445m点の北東尾根を送電線御坂線と都留線との併用鉄塔で一直線に登っている。 鉄塔の右羽根には御坂線が.左羽根には都留線が曳かれ.10号の分岐鉄塔で国内と郡内に分かれ送電されていた。1445m点の6号併用鉄塔 手前は西群馬幹線214号鉄塔. 笹子雁ケ腹摺山の西方肩を越え.今右手に見上げてきた大沢山北東尾根を越えてきた送電線。 この送電線は東山梨変電所の北側に入り.東面に折れてから南側に回り込み.Uターンする形で東峰北尾根に乗っている。 これから登る北尾根から先は石切山北尾根を経て.市界尾根を越え都留市に入り.西丹沢の新富士変電所へと延々に延びている。 鉄塔群が群がる写真の足元には広大なる東山梨変電所の巨大な施設が奥野川.谷間の森に築かれている。 この変電所は工事が進んでいるリニアモーターカーの動力源をも担っていた。 又平成20年8月4日の山梨県内における広域停電は.県内ほぼ全域で4時間半にわたり断続的に停電となった。 原因は変電所に落ちた落雷による遮断機が作動。遮断器に不具合が発生していたため過電流を止めることができなかった。 変電所の規模は小さくなることはない。規模が大きくなるほど.再び大規模な停電が起きる可能性は多い。 滝子山から東山梨変電所.鉄塔遠望 黒野田林道のY字路分岐.8:16奥野沢から道伝いに進み.直角近いカーブで左に離れ.更に右に折り返すとY字路の分岐にでる。 中央の黒い道標には「←都留市・↓笹子駅,清八峠→」とあり.右手へは新山梨変電所を経て清八峠への登山道がある。 この峠には1960年代の初め.高校時代に同級生と三つ峠山を目指し.豪雪に遭い.清八峠で挫折.春先に再び挑戦した覚えがる。 今回は左手は林道黒野田線の起点にでて.本社ケ丸から鶴留ケ鳥屋山に掛けての北面の中腹を綴っている。 林道黒野田線起点 ![]() 黒野田林道のゲート.8:21 起点にあった絵図 起点の標柱に林道黒野田線の案内板. 看板に概略図と幾つもの標柱.標板があり.見て左にカーブするとゲートにでた。 通行止めの雨量注意板が横に添えてあった。この右手に横たわっている尾根が本社ケ丸東峰から延びる北尾根。 林道の囲む周りには春蝉のヒメハルゼミがこの一区画だけ.煩いほど一斉に鳴き響いていた。雅に朝方から蝉しぐれになる。 北尾根は1000m付近からは2つの小尾根に分かれ並行して延びている。 その西側に位置するのがこの尾根で.林道が右に回り込めば2つ目の東側の小尾根があり.北尾根の取付きがある。 本社ケ丸東峰北尾根 本社ケ丸東峰北尾根は本社ケ丸と東峰との間にある1610m圏の小コブから北へ延びる尾根。 笹子川の支流.奥野沢と奥野沢の支流二ノ沢石切沢を隔てている。 北尾根は又半ば1245m圏で尾根を3つに分け.西側の尾根は新山梨変電所上部に没している。 東側の尾根は直ぐ左へ中央の尾根を分けていた。今回は巡視路のある東側の尾根を選んでいた。 奥野沢の支流ウソグラ沢と石切沢に挟まれた尾根で.今回は末端からではなく.奥野田林道から取付いている。 本社ケ丸東峰北尾根 林道の切り通し北尾根取付き地点.8:24「119号・200号」のL字プラ標柱 右に回り込み2つ目の東側の尾根の取っ掛かりが今回の取付き。崩れた強プラ階段から始まる巡視路の小径. 右脇には特別高圧線「葛野川線」の設備保守用巡視路の「保安林内の形質変更行為の許可表」があり. 並んで黄色いL字プラの巡視路標柱が立っている。標柱には「220約・・ 」に15分か? が薄汚れ如何にか読み取れた。 手前で回り込んだ小尾根にも植林とは異なる赤テープのマーキングが付けられていた。踏み跡があるようだ。 距離的にどちらも変わらぬ尾根。私は東側の送電線巡視路を選ぶ。 末端からは 黒野田林道をそのまま東へ進めば右に回り込み.直ぐ二ノ沢の奥野橋にでる。更に歩を進め黒野田3号橋まで進み. 「笹子駅」とあるのを確認し.右下から未舗装の穴沢林道に入ると庭洞沢橋を渡り.jr笹子駅にでられる。 今回はこの逆コースからの入山も考えたが時間的に最短な国道を選んでいる。 穴沢川(カラ沢)左岸から奥野橋を経て本社ケ丸北尾根に乗るルートは角研山登山口を左に分け.左に曲がった所が穴沢川の取付き地点. 側溝を渡り2本の丸太橋で穴沢川の左岸の乗る。出た所が大-勝線51号鉄塔. 末端から50分で黒野田林道にでる。 左前方に1451mコブ北尾根の登山口. 西(右方)に進み.奥野橋をわたれば黄色いL字の標柱が立つ。 2つの小尾根の合流下の窪み 尾根の二股下.東側の小尾根より.8:32取付き 尾根の中腹から取付いた為.何時もの尾根末端からの急登もなく.若木帯の檜林の緩やかな斜面から楽に尾根に乗る。 左手からの二ノ沢の瀬々らぎが高まり.まだ谷間の深まりが浅いことを示していた。それに静かだと思うとヒメハルゼミの蝉しぐれがパタッと止んだ。 踏み跡に入ると陽射しは今までと異なり.樹葉を透す明るい尾根に変わり.細かい木漏れ日が強い陽射しをも遮っていた。 檜の小木帯は直ぐ自然林に変わり.歩き易い落葉の踏み跡に数本の白樺を見ると.右手の尾根に強プラの階段が回り込んできた。 そして1000m付近で2つの尾根は合わさり.右側に檜林.左側は自然林の林相に変わると.尾根筋の東側,少し外れた肩にでる。 ここだけは尾根筋から外れ.東肩に西群馬幹線220号鉄塔が建てられ.北側には広い空間を作り出している。 超高圧の西群馬幹線220号鉄塔 15分ほどで到着.北側から臨むT字に変形した翼の鉄塔頭部.8:44左先が東山梨変電所からの西群馬幹線119号鉄塔と繋がり. 後部のL字の翼には葛野川揚水発電所からの葛野川線.33号鉄塔が繋がっている。 右先が東隣りの尾根に建つ221号鉄塔から本社ケ丸と角研山の鞍部を越え.三ッ峠山東麓から丹沢へと延びている。 笹子川北岸.源流方向の山々 220号からの送電線左下の笹子雁ケ腹摺山の左脇に建つのが209号鉄塔. 右手へ連なるのはお坊山三峰 笹子川北岸の大空と一線を曳く小路沢ノ頭. 鞍部近くに立つ鉄塔と笹子ケ腹摺山。米沢山.トクモリ.お坊山本峰.東峰の頂稜。 左前方に見える鉄塔は笹子ケ腹摺山西側に建つのは西群馬幹線209号鉄塔で.大菩薩連嶺を北上し.奥秩父へ斜上し上信地区に延びている。 この送電線は一度笹子川源流を横切り.支流の谷間にある東山梨変電所から弧を描くようここまで登ってきた。 笹子川左岸尾根・・米沢山.トクモリ南尾根.お坊山.中央峰.東峰南尾根.南東尾根 基部の上部方向に移り.裾野の集落は登ってきた追分付近 笹子川左岸に落ちる3つの南尾根・・トクモリ南尾根とお坊山東峰南尾根.右に延びてお坊山東峰南西尾根がある。 L字に送電線を受けているのが葛野川線33号終盤鉄塔。足元は西群馬幹線220号鉄塔. 対岸は東峰南尾根・南東尾根と右奥は大谷ケ丸と滝子山 標高1040m付近.右上に2つのパネル板がある奥の凸凹は大谷ケ丸と鉄塔の陰になる滝子山。手前がお坊山東峰南東尾根に乗る桐洞山1201.4m。 220号鉄塔基部上に.珍しく南面に向き2枚のソーラーパネルが設置されていた。対空標識のため. 送電線 尾根筋から臨むと隣りの東側の尾根に葛野川線33号の終盤鉄塔が建ち.葛野川揚水発電所からの電力が220号鉄塔分岐に合わさる。 葛野川線は葛野川揚水式発電所から東山梨変電所.西群馬幹線220号鉄塔まで鉄塔33基で結ばれる500KVの超高圧送電線。 2回線だが西群馬幹線との接続は1回線のみ。 大菩薩湖から石丸峠を抜けた水圧鉄塔は地下発電所で発電され.葛野川線で送電されここ西群馬幹線鉄塔に給電されている。 先は西丹沢の新富士変電所と結ばれている。そしてネットワークに乗り首都圏各地に分電される500KVの超高圧送電線. 背は真っ青な天空をなし.笹子御殿からお坊山.滝子山へと笹子川北側の南大菩薩山稜が広く展開された。 今はここから望める限るの山々はこの数年で踏破した山々だった。 最近では一昨年の3月.トクモリ南尾根から笹子雁ケ腹摺山を経て.小路沢左岸のjr大月-勝沼線鉄塔尾根を下っている。 鉄塔基部脇の草付から北尾根へ.8:49 この先でL字に左へ折れている.9:31鉄塔基部の上部は樹林が切れカヤトが生い茂り.220号鉄塔が少し邪魔になるが.笹子川北面の展望が開かれている。 穏やかな斜面から急登と再び繰り返され.藪絡みから再び草付にでた。 灌木の藪は細かい間隔で繰り返されるが右に回るあたりの1200m圏付近で落葉松林になり.傾斜も緩む。 すると植林も退き.更に明るさが増し.樹間越に対岸の山々が望まれるようなった。 尾根伝いに右に折れ再び南に向く所で黄色いプラ杭が3つ現れる。「保周測23」. 1245m点で右後方から登ってきた尾根が合わさるっているこの尾根は東山梨変所上に下りる尾根。踏み跡は登り1時間強.下り40分 小規模の枯れたスズタケ帯.9:40小:50 落葉松の平坦地一度灌木を抜けると落葉松やブナが乱立し.心地よい平坦地になり.ここでは珍しく枯れスズタケ帯にでる。 ここでは逆に右手が自然林の林相に変わり.樹間越えに大沢山の北東尾根が大きく長く望まれた。 灌木帯になると枝木に張り出しが多くなり.踏み跡は小枝絡みの落葉が覆い.少し歩き難し。 1430mの大岩.10:20 1550mの大岩.共に左を巻く.10:30広がりだし尾根は踏み跡が大岩の左を巻き過ぎるといっ時.尾根らしくなる。 又その上の大岩も左へ巻くとあるが岩の下にでた為直登した。子供染みしているが変化を取るにはよい。 尾根筋は高度を徐々に上がるにつれ.ツメの尾根幅も広がり.稜線が真近なことを示していた。 日が漏れ込むブナ林.10:44 稜線が見え.10:59踏み跡は次第に薄れ.余り気にしなくなる。ただ歩き易い所を見付け.上へ上へと登れば再び踏み跡が現れた。 そして又踏み跡を失っている。 幾らか湿り気の漂う深みある大地が扇状に広がり.陽は殆ど閉ざされていた。 北面から登る樹林帯の頂は常にこのような雰囲気をかもちだしていた。 このツメは灌木帯ではなく.ブナ.ミズナラが大いに茂り.愛でる場所を創っている。誰の趣にも叶う登り坂の森だった。 況して青葉の色彩が見渡す限り続き.清々しいスクリーンを広げている。 市界尾根・・大月市と都留市 ブナ林を透し何となく望める本社ケ丸.11:03登山道 最後の詰めは頭上に空が切れだすのを見てからで少し長く感じられた。右上に標板「鳥獣保護区」が見えると登山道に飛びだした。 ミズナラ.ブナの幾らかしっとりした大地を踏み締め.心地よさに酔いながら北斜面を登り詰めた。 幾らか明るさは増すが.林相は頂稜も変わらぬ雰囲気をかもちだしている。こう暑いと木蔭に陽射しを求めるのもよいものだった。 主稜にでて振り返りマーキングを探すが中々分からなかった。下調べでは赤テープがあるとある。 更に探すと小さな立木に古く焼け褪せて.色落ちした透明近いテープを見いだしている。 主稜が近くなると急に多めに付けられていたマーキングも.その連想とは大分異にしていた。 下る場合で考えると東峰北尾根は本社ケ丸と東峰の間にある1610m圏の小コブが起点になる。 本社ヶ丸の東よりの小コブにあたり.丁度本社ヶ丸に向かって登山道が左下がりになる手前で.ここに標板があった。 登山道の反対側にある赤い標板を目指すとよい。 本社ヶ丸をピストンする。登山道を右に折れ.下ると岩稜帯になり.直接陽射しを浴びた。照り付ける陽射しは直ぐ肌を熱くさせている。 岩稜の起伏を縫い岩と灌木混ざりの尾根を僅か登ると三角点峰の狭い頂に着く。急に展望が開かれた。 本社ヶ丸 本社ヶ丸1630m,別名茶臼山. 本社とは神社のそれで.末社に対するもの。 この山麓に本社(一ノ宮など)が祀られていたことを示すとともに.山容ドーム状の丸い山ということ。・・「日本山岳ルーツ大辞典」 「日本武尊が東国平定の時.大幡村の東方にあった大石の上に座って.四方をご覧になったので.祠を作ってお祀りした。 この山を本社丸という。」。又「三ツ峠山の信仰と民俗」には由来が書いてあるが.ただ大幡村の東方では場所が合わない。 兎も角,日本武尊=船形春日大明神=本社ケ丸=カラカサ岩=御座石の等式が成り立つ。・・船形春日大明神の奥ノ院が本社ヶ丸。 又「山」でなく何故「丸」なのか? 「日本山岳伝承の謎」谷有二著で共通しているのは「岩」になる。 白谷丸→谷(ヤ)は岩の意味。赤岩ノ丸→岩.近くに赤屋権現。大蔵高丸→蔵は岩の意味。破魔射場丸→山頂に岩は見当たらぬが天下岩がある。 大谷ケ丸→山頂に岩は見当たらぬが天下岩あり。鎮西ケ丸→近くに鎌立岩,仏岩ある。コンドウ岩は分からず。 そして本社ケ丸には御座石という日本武尊が腰をかけたという由緒正しき岩がある。 カラカサ岩と本社ヶ丸は関係が無いように思われるが御座石で日本武尊と身を清めると云う関係が繋がれている。 御坂山地と河口湖を挟み 御鷹巣山.茶臼山 左景.河口湖を挟み.11:12三ッ峠山から大幡山.清八山に続く市界尾根の都留市と富士河口町.右下端は河口湖々畔 頂南面は落葉松の若木帯で御巣鷹山の北面の展望が手に取るよう眺められ.その右肩には幾つもの市界尾根を乗せ. 白雲の富嶽が大きく迫っていた。今日の富士山は一日中曇被われる。 本社ヶ丸 本社ヶ丸からの展望は極めてよい。ただ東方から南に掛けての丹沢.道志の山々は丁度樹葉の茂みで望めなかった。 前回は師走の晦日に出向いていた。冬木に被われる時期は以外と遠くまで透けて望まられていた。 市界尾根の鞍部には送電線都留線が渡り.尾根越の西方に御坂黒岳.釈迦ケ岳.達沢山。 その後方には残雪被る南アルプスが眺められている。北方は八ケ岳.奥秩父連峰.大菩薩連峰といった広い範囲に展望が得られていた。 御坂山に乗る御坂黒岳 右景.御坂山地と河口湖を挟み富士河口湖町側を望む。大幡山から八丁山.清八山. 毛無山の手前のは西湖.精進湖.本栖湖が広がる。 御坂山地西部の山々・・釈迦ケ岳と南アルプス 御坂山地西部左景.都留市側からの山並清八山から1455m圏鉄塔点とボッコノ頭. 市界尾根の先は金沢.谷間は甲府へ綴る御坂峠越えの旧鎌倉往還.御坂みち。下流は霞む甲府盆地. 御坂山地北西部の山々 御坂山地西部右景.大月市側の山並大沢山北東尾根.カヤノキブラノ頭中尾根. 笹子峠から笹子雁ケ腹摺山. 1455m圏点の北東尾根には新山梨変電所から御坂線と都留線の併架鉄塔が綴られている。頂点は6号鉄塔で10号鉄塔で分岐している。 奥秩父連峰から大菩薩 笛吹川に集まった左岸の河川流域 奥秩父連峰左景.国中と郡内の境笹子川源流と笹子峠. 中央は笹子川から上り返す西群馬幹線 大菩薩連嶺 奥秩父連峰右景.甲州市側の山並雁ケ腹摺山と滝子山 その右景は大月市側の山並南大菩薩連嶺東面の山並連嶺末端の滝子山。 滝子山の各支尾根・・左手より浜立尾根・南尾根(寂ショウ尾根)・滝子尾根・南東尾根. 単独行者 丁度三角点標に立った時.清八峠から私と同じ中高年の単独行者が現れた。 彼は頂から四方に聳える山々をカメラに収め.一言.二言.言葉を交わせ下山する様子だった。 余りにも早い下山に「お急ぎのようで!」と声を掛けている。 彼は埼玉県生まれ.先程「大峠から雁ケ腹摺山に登り.今変電所上部に車を停め本社ケ丸をピストン。 この後は笹子峠から笹子雁ケ腹摺山に登る。」と云う。小さい容量のザックを背負い下っていった。 それぞれ登り方は自由だが何かが可笑しい。雪山や岩登り.山岳トレイルする者もいれば私のよう藪を漕ぐ者もいる。 ただ本人の自由とは言え.頂を踏むだけの山行でも.もう少し余裕があってもよいと思うのは私だけであろうか? 焦り今日の予定だけを早く済まそうと云う考えが目に見えしていた。それでもよしだが? 昼食中断 展望にひと段落し昼食を摂ろうと弁当を開けるが頂に陽の陰るような所は一ケ所も見当たらなかった。 私の体1つさえ身を隠す場所がない。前回は年の暮れということで.反対に日を求め風下に回り甲羅干ししている。 雲が湧き始めているた大きくなった積雲から時折陽が陰るも.一度雲を抜けだすと暫くは直射日光を浴びることになる。 頂には大岩がゴロゴロしている。その照り返しも強い。我慢することはないと途中で箸を降ろし食事を中断. 涼を求め移動する。大きな吸収タオルを持参して助かっていた。 黒野田林道から本社ケ丸東峰北尾根・・西群馬幹線220号分岐鉄塔.葛野川線33号終番鉄塔.jr大一勝線 笹子川右岸尾根と鶴ケ鳥屋山北尾根・・上部との同送電線を潜る |