霧ヶ峰より八ヶ岳全山縦走 野次喜多.珍道中の旅 高校同期が登る霧ヶ峰から編笠への大縦走 大きく変貌する八ヶ岳登山形態 編笠山と冨士山 . 霧ヶ峰より2001.07 |
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| 霧ヶ峰.車山より八ヶ岳岳全山縦走南下 s38年(1963年)08月上旬.高校同期.L松村進.m木原保義.道広藤夫.田村正敏 春の秩父.伊豆ヶ岳に登った仲間が集い.再び山に挑むことになった。 夏休みが近ずくと予定は少しずつ煮詰まり.霧ケ峰より八ヶ岳連峰を縦走する壮大な計画が企てられる。 昼休みとなると2年C組の教室.僕の机の周りに.皆がよく集まった。 半自炊だが小屋に炊いてもらう米の量だけでも.大きな荷になる。 皆初めての山小屋泊まり.一泊のキャンプから八ケ岳縦走と云う1週間も山にこもることとなった。 強清水―霧ケ峰―蓼科山―枯縞岳―赤岳―権現岳―編笠山―小淵沢 1日目.国鉄新宿= 2日目.上諏訪=大清水―車山―白樺湖,バンガロh1 3日目.白樺湖―蓼科山.山頂ヒュッテh2 4日目.蓼科山―麦草峠.麦草ヒュッテh3 5日目.麦草峠―夏沢峠.駒草荘h4 6日目.夏沢峠―赤岳―編笠山.青年小屋h5 7日目.青年小屋―国鉄小渕沢=新宿 |
![]() 車山より南八ヶ岳と南アルプス |
| 1日目.日曜日.新宿¥560.23:55= 集合 新宿発.最終鈍行列車23時55分に乗るつもりで.千駄ヶ谷駅代々木側ホーム.午後4時集合とする。 2時頃.田村が兄貴に見送られて我が家に迎いにきた。そして待つ間もなく「もう行こう!」と言い張る。 4時集合でも早いのに誘われるまま.仕方なく慌ててパッキングを済まし一緒に家をでることにした。 新宿駅ホームでの待合の列は前から10番目で早速.田村を残し千駄ヶ谷駅まで木原.道広を迎いに行く。二度手間になった。 初めから新宿駅ホームに集まればよいものの.2人は千駄ヶ谷駅での集合を求めていた。 ホームで待つ時間は長かったが.それでも雑談しているうち時間の経つのは早かった。 道広の御両親が見送りに来て下さった。差し入れの鳥肉と結飯の大きな包みが嬉しい。 列車がホームに入ってからは家で働いている,速ちゃんがコーラと氷みかんをお土産に持参し見送りに来て下さった。 誰も見送りに来てくれるとは思っていなかっただけに嬉しさが募る。その上.頂き物は真にありがたかった。 車内では北アルプスに行く兄妹の登山者と親しくなっている。 話しているうち蓼科山には行ったことがあり,頂でのご来光が素晴らしいと力説された。 嬉しく有頂天になる僕等.想像するだけでその素晴らしい光景が浮かび目に焼きつけられた。 又霧ケ峰から白樺湖.蓼科糊を経て八ヶ岳に登る計画を伝えると.蓼科湖は観光客で溢れよくないと諭された。 そして彼等の言う言葉が次第に気に掛かりだし.今思うと何故だが分からぬものの.計画を変更している。 白樺湖に泊り,直接北八に入り込むことにした。 強清水―車山―白樺湖 車山にて道広.私.田村.木原 |
![]() 八島ヶ原湿原と車山を越え白樺湖へ |
2日目.上諏訪6:20.諏訪自動車¥85=7:25強清水一霧ヶ峰.車山一白樺湖.バンガロh1 明け方.上諏訪駅に下車.8時発の登山バスで霧ヶ峰強清水に向かう。 蓼ノ湖らしき所を通ったまでは覚えているが.その後はバスの中.ぐっすり眠り込む。 バスガイドの説明が心地よい子守唄になっていた。 |
![]() , 車山より白樺湖と蓼科山 |
| ワンデリングと飯 強清水では大失敗を演じてしまった。 歩いて直ぐワンデリングをやらかした。霧が濃く今来た道を知らずして戻ている。 1時間ばかり歩き気付いたもののもう遅く.再びバスに乗る破目になる。2.3パーティが共に付いて.同じ行動を取っていた。 今度は慎重に道標を確認し.順調に伸び伸びした丘稜のような山道を歩む。 晴れていれば八ヶ岳.富士.南ア.中央ア.乗鞍.美ヶ原に北アの山々が延々と囲むよう見えるのだが。 濃く流れる霧粒は視界を途切れさせ.それどころか雨が降りだしていた。 ちょっと急な登りを頑張れば車山の頂。ここだけは岩がゴツゴツしていた。先ずは記念撮影を。 昼食は道広がバスに差し入れの結飯を置き忘れガックリ。 本人はノホホンとし怒るに怒れず.木原が弁当を持って来たので皆で漁るよう食べた。結び4個はないが別け合っている。 車山山頂からは急な下りになった。一度止んだ小雨は再び俄か雨となり.本降りに変わっている。 暫らくすると雨雲と青天との切れ目がはっきり現れ.境目の雨雲に変わる白く積を雲も望まれていた。 向かう東側には雲1つない快晴の蒼空が広がり.足元の乾いている山道を踏むこと自体が不思議に思えた。 見下ろされる緑深い森にただずむ白樺湖が強い陽差しを受け煌めいている。真正面は蓼科山が聳え.明日はあのピークに立つ。 午前中に白樺湖のバンガロに着いた。素朴さも情緒もない。騒々しいだけの冴えない人工湖。キャンプ場より煩い。 聞くところによると蓼科湖はもっと騒々しいそうだ。4〜5人用バンガロを借りている。¥600. 白樺湖―蓼科山 |
![]() , 蓼科.広河原への工事道.スカイラインから八ヶ岳本峰群 |
3日目.白樺湖―蓼科山.山頂ヒュッテh2 山道に入り皆,なかなか起きず.出発はとうとう昼頃になってしまった。 人気のない白樺高原を横切り八子ヶ峰を横に見ている。テントを背負って来るには良い所だった。傍に小高い緑の台地がある。 葦茂る高原を暫らく行くと蓼科スカイラインにでた。真新しくジャリがひかれた歩き難たい道が造られていた。.ここから登り返す。 この先は削岩され騒音を撒き散らすスカイライン工事現場が続き.時折ダイナマイトの破裂する音色も耳にしている。 工事現場を横切ってから軽い食事を済ませ山道に入る。コースタイムは1時間50分は違っているのでは? 酷く歩きずらい道が続いていた。 山頂小屋 夕方.小屋の主人がケチで評判だと云う頂上小屋に着いた。話しとは大分異なり.親切でサービスも優れていた。 今回は山行中自炊を通す積もりだが到着が遅いので,ご飯だけは炊いてもらっている。 又運よく今日.母校の日大一高が東京代表で甲子園に出場した。ラジオで観戦.その祝いにとカレーを無料で頂いている。 又寝る時.地震が起きてもしょっちゅうだから心配しないよう助言を受けるが.この日は起きずホッとする。 夜半.小屋番から気味の悪い話.昔からの聞き伝えられている昔話.お化けの話を聞かされた。 誰もがやな思いをしながら.好奇心が先に立ち.聞き惚れ離れなかった。 参考書.ブルーガイドブックス「美ガ原・霧ガ峰・蓼科」,実業之日本社.37.7.15初版,¥180・・北八ヶ岳地形図 蓼科山―麦草峠 双子山より蓼科山4日目.蓼科山―双子池―雨池―峠.麦草ヒュッテh3 蓼科山頂.日の出を仰ぐ無事.地震もなく.初めてご来光を小屋前の頂から仰ぐ。今居るここはガレ場の頂に当たり.大きな石がゴロゴロしていた。 下界はガスが掛かり.真夏でも肌寒 これから歩む八ヶ岳連峰を前にして.その奥に連なる南アルプスの山々が雲海を突き破るよう望まれた。 6時.小屋をでる。急なガレを下り広河原にでた。将軍平から広河原までは森の中.山道は歩きずらく悪い。 根が這い出し.倒木に窪地.平伏するが歩き難き道が続いている。 時々.ダイナマイトの破裂音が響き渡ってきた。昨日.通った峠へのスカイラインの工事のようだ。 2.3年後にはここまで車が入るのだろうか? ゴーロの広がる大河原峠双子山までは原っぱ道を進み.下りは落葉松林の中を潜り.双子池に下りている。 入口脇の机に乗せられた2つの洗面器には右は洗面用.左は飲料水に判れていた。ただ共に汚れが酷く.虫がウヨウヨしている。 どちらを選んでよいか判らぬほど汚れている。 ヒュッテの番人が「ひと雨降りそうだ!」と言う言葉で慌てて.小屋をでた。 田村と彼との出会い 今日の第二の関門である急な荒れ気味の道の中腹で昼食を取り.雨は降りそうもなかった。 食事中.御殿場から出向いた青年に出会い.バナナを御馳走になる。 彼とは横岳.雨池の分岐まで一緒に行動し.麦草峠での再会を約束し別れている。僕等は雨池へと下る。 雨池は遠くから望むと森に囲まれたお伽の国のような雰囲気のある湖畔で.見るにつれ.森に漂う風情が何とか気を引き付けていた。 ここから今日の麦草までは森を綴る平坦な山道が続いていた。 歩き易く心地よい山道だが.入口が判りずらく少々悩み苦労した。 麦草ヒュッテ 麦草峠に着き.暫らくすると例の彼が現れる。3時.天気は曇ってきた。 行き通う登山者も少なく.小屋内の静かさも.その間々だった。 まだ高校生の登山は少ないらしく,ここでも歓迎された。小屋番や登山者に何かと気を配って頂いている。 夜.食事を終えランプが灯ると昨日と同様に.小屋番から怪談話を聞かされる。 小屋番の体験談だと云う丸山,冷山の化け物話。明日登ることになる山の話である。 小屋の主人から面白ろ可笑しく語るのを.我々5名は心臓が止まる思いで聞かされた。 僕等は気が小さい。聞きたくないものの話術に引き込まれている。 ガランとした2階を寝床にするも,.人で外へ出る勇気のある者は居なかった。夜半.用足しには闇の外へ全員で出向くことになる。 隣りの山の茂みにお化けが居そうだった。泊る都度おびやかされ.同じ行動を繰り返している。 1人でも遅れば全員が待たされた。 麦草峠―夏沢峠 5日目.麦草峠一天狗岳一夏沢峠,駒草荘h4. 昨日.お化け話を聞いたばかりの丸山は本当に薄暗く.ジメジメした薄気味悪い森だった。 覆い被さる樹林本当に今にも化け物が出そうで.日も通さぬ暗い雰囲気が漂っている。 途中で彼とは別れ.高見石に寄った。 道広は重く垂れ込めた空に.暗い樹林帯へ入るのを嫌がっている。彼はお寺の息子である。 新築したばかりの小屋があったが.中山峠までは霧が酷く何も見えなかった。 峠より黒百合平へ下り.ヒュッテの小屋番と久しく話す。茶を御馳走して頂いた。 天狗岳 ![]() 西天狗岳 天狗岳に立ち北八ケ岳と別れを告げると岩場が多く現れてくる。ピークで1ヶ所.スリルある場所があり.這い上がる。 道広を残し西天狗をピストンする。コル付近は残雪のような白砂の礫石の上を歩んでいる。 駒草荘 もうなだらかになった根石岳を下れば夏沢峠にでる。駒草荘で.ばったり又.例の彼に出隅わした。 今日はまだ早いが泊ることとし.新築したばかりの山小屋の2階に入り込む。 昨日の明るい草原状に建てられていた麦草ヒュッテとは異なり.笹と潅木樹林に囲まれた狭い窪地に建てられていた。 ここも新しく建てられた小屋で.木の香りが隅々に染み渡っている。 直ぐ下に水が流れているのに.水を売っていた。 体が山に慣れだしたらしい.今日の食事は食欲も増し最高に美味かった。 夏沢峠―青年小屋 |
夏沢峠より硫黄岳北面 |
| 6日目.夏沢峠一横岳一赤岳一権現岳一青年小屋h5 ・・南八ヶ岳地形図,山行表 南八ヶ岳赤岳Top 今日は彼も同一行動することになった。彼とは云っても23,4才で.八ヶ岳には結構登っているらしい。 目を覚まし外に出た時.陽はずっと高く昇っていた。相変わらず出発はルーズで遅い。 硫黄岳山頂 ![]() 主峰赤岳を背に 北八ヶ岳.天狗岳に続く顧みる蓼科の頂稜 ![]() 早飯 硫黄岳まで来ると完全な岩肌になる。 ピークは広く朝の涼しげな風が吹き付けている。早速,撮影と洒落.本峰を望みながら横岳.赤岳へと向かった。 横岳.赤岳.阿弥陀岳.間は権現岳硫黄岳より南の峰々を望む。1963.08. 1966.07. 2007.10. 横岳.迫る赤岳岩の狭い頂稜に興奮し視界も更に広がってきた。目の前に綴る縦走路があり.高峰の岩岳が群がり望まれる。 小さなコルを幾つも越え.横岳に立つ。我々は早くもここで昼食を食べている。 腹が減ってしょうがない。体の調子がよい証拠でもある。 赤岳主峰 赤岳東面地形図横岳の痩せ尾根を越えると岩混ざりの稜が続く。視界はすこぶるよい。ゆっくり歩むに限る。 恐怖心が出ていた道広は遅れ気味.お化け話と同様腰がうわずっている。 それに比べ田村の動きは軽やかで体は軽い。木原は慎重派だが遅れることはなかった。 赤岳石室(展望荘)から頂が天空に突き出ているよう見上げられる。急なジクザクを登り.結構人の集まる頂にでた。 キレット越し権現岳から見た八ッ本峰赤岳群 中岳よりどっしりした権現岳岩上の昼寝 下りは酷いガレ場で今にも落石を起こしそうだった。キレットで小休止し権現へ。権現岳では1時間ばかり昼寝をする。 快い風とうつらうつらする頭. 岩肌に身を託す陽溜まりは柔らかく暖かい。 等身大の岩に横たわっている。うたた寝の素晴らしさと寝起きの爽快さが昼寝のよさをしめしていた。 眼下には千曲川の流れが陽差しを一杯に受け.のどかに蛇行する風景が見下ろされた。 地図を立体的にしたようにな道筋が碁盤の目のよう描かれ.川沿いに散りばめられた家屋がマッチ箱のよう小さい。 編笠より青年小屋と権現岳青年小屋 今日は青年小屋泊りだ。小屋は潅木混ざりのゴーロ状の森の中にあった。登山者は今まで以上に少なかった。 樹林を抜ける涼しげな風が通り抜けている。下界は茹だる暑さだろう。木陰の森にいること自体が贅沢で心地よい。 湧水で霧ヶ峰からの縦走の汗を拭う。裸となりタオルで背を洗う。何とも言えぬ清々しさに満ちていた。 明日はもう下山する。 青年小屋―小渕沢 |
![]() 権現岳と編笠岳.遠く南アルプス.千丈と白峰三山 |
| 7日目.青年小屋一編笠山一小渕沢=新宿 蒸す暑さ のんびり編笠山に登る。もう岩場からも離れ森林帯に入っている。 頂で八ヶ岳の最後の岩稜を仰ぎ.これから陽射し強い裾野へ下る。 直接小淵沢駅にでる道.この道は真に長い。ダラダラの乾いた砂埃の裾野道が続いている。 編笠山肩の森を抜けると八ケ岳南麓は更に開け.猛暑が射しが照り付けている。限りなく汗の滴る里へと道は続いていた。 蒸し風呂のような茹だる暑さに乾き切った裸土.照り返しも強く.漸くして信玄の街道(信玄棒道)を横切る。 先はまだまだ長い。遥か下に小渕沢の町並みが釜無川沿いに帯状に望まれる。 乾いた巾広い道,足元から土煙を巻き上げ.体に汗が付きまとう。体は足より先に走って行く。 町並が見えるも.まだまだ長く傾斜も強い。勢いよく走っては暑さに負け.よく休んだ。 下りるに従い南アルプスの峰々が競上がり.漸く街が近づき尽つあるも.皆暑さにバテてている。 小渕沢駅 駅舎には午前中に着いた。鈍行列車は4時を過ぎるまでない。今度は長い待ち時間が待っていた。 駅舎の周りを散策しのんびり時間をつぶす。 待合室が日陰となり一番涼しい.ベンチにゴロゴロするも.飽きては又.歩き回る。 動くと汗が出る昼下がり.待合室も駅前通りも人影は疎ら過ぎた。 何にもすることがなく.各々が自分かってに目の前を歩き回っている。静かな町だ。時間だけがゆっくり這うよう過ぎて行く。 途中から同行している彼も待った。飽きる程。 そして行きとは違いガラガラの上諏訪発.臨時普通列車に乗り込んだ。殆どのボックスが空いている。 一車両に数人しか乗車せず。足を伸ばしボックスを1人占めし.各々が自分のスタイルで座席を陣取っている。 そして彼とは大月駅まで一緒に行動を共にした。 白峰山の間ノ岳より北岳池山尾根に乗る八ヶ岳.s40.10 鳳凰地蔵岳より釜無川を隔てた八ヶ岳連峰南面 霧ヶ峰.車山より八ヶ岳連峰南下し縦走を終える。蓼科山〜編笠山・・霧ヶ峰より八ヶ岳全山縦走Top 当時使用.て八ケ岳の地図 ![]() 恐らく当時のガイドブックに付いていたのだろう。薄いブウブウ紙の用な紙に印刷されていた。 2015年に見つけ出したがガイドブックはなし。 |